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2012年9月25日 (火)

源氏物語を読み終えて!

 約1ヶ月半で瀬戸内寂聴さん訳の「源氏物語」十巻を読み終えました。

 このカズのブログも最近「源氏物語」一色になってしまいました。

 いやいや長かったな~、直ぐに飽きてしまうことを覚悟で読み始めた長編小説。

 カズの人生53年で、こんなに長く小説に熱中したのは初体験です。coldsweats01

 著者の紫式部が、1千年前の平安時代中期の宮廷貴族生活の人間模様の

 内実を克明に描いたフィクション物語ですが、1千年前とはとても思えない

 男女関係の機微をドラマチックに心理描写されていて、それほど違和感なく

 読ませてもらいました。

   現代の恋愛小説と違って、男女間のストレートな感情表現はなく、当然

 具体的な性描写もありませんが、少し回りくどいけど人間の内面の情感を

 鋭敏に抉り出す描写は、現代人の感受性を遥かに超えた魅力ですね。

     ”紫式部”恐るべしと言った感想、それと翻訳の瀬戸内寂聴さんに

     53歳のオジサンにも充分楽しめ小説だったと感謝します。happy01

 

    357119907

  瀬戸内さんが現代訳しているとは言え、用語解説を見ないと理解出来ない

  用語が多くて、また丁寧過ぎる古文章表現に当初は慣れずに悪戦苦闘

  しましたが、系図と用語解説が全巻に添付されていましたので、第3巻頃

  から慣れてきて、読解スピードも上がり、日本語の勉強にもなりました。coldsweats01

 

  尼である瀬戸内さんだから感じ取れる、紫式部の出家(尼)することの意味。

  この物語の中のヒロイン達は、出家に憧れていたようで、紫式部自身もこの

  源氏物語を書いている間に、出家したのではないかと瀬戸内さんは言ってます。

  十巻の「手習」でも浮舟の出家の様子を詳しく書かれていました。

  文中に浮き舟が「流転三界中 恩愛不能断」と出家するときに唱える

  言葉が出てきます。  浄土真宗の帰敬式での宣言に

  流転三界中
    恩愛不能断
    棄恩入無為
    真実報恩者

    三界の中に流転して
    恩愛断つことあたわずとも
    恩を棄て無為に入るならば
    真実に恩に報いる者なり

  迷いの世界を輪廻している間は、恩愛を断ち切ることは難しい。

  しかし、思い切ってそれらを棄て、仏門に入ることは、

  真実に恩に応えることになるのだ。

  
  つまりこの娑婆世界を生きていくには、親の恩や肉親の愛情など、

  どうしても絶つことのできない絆やしがらみがあります。

  でもその絶ちがたい恩愛を棄てて、「無為」に入るのが真実の「報恩者」

  だというのです。

  つまり、出家して仏弟子として仏道を歩む宣言だそうです。

  光源氏に一番愛され幸せに感じた、ヒロイン”紫の上”は、瀬戸内さんに

  言わせると、光源氏が出家を許さなかったので、もっとも可哀そうな女だ

  と言ってます。 

  出家(僧侶)になる意味が理解出来ていないカズには、この源氏物語の

  本質が見えていないのかもしれません。weep

   877dbb4ds

   

   それと多数出てきた短歌ですが、全て紫式部の創作の詩なのでしょう。

   カズの読解力では、この200以上あった短歌を詠んでも、その味わいが

   さっぱりでweep、文学的なセンスがないな~~と恥ずかしくもなりました。

 

  

   

   

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