2008年4月 6日 (日)

「波乱の時代 下」

波乱の時代(下)「波乱の時代 下」を読み始めて、17章まで進みました、この下は世界に広がった資本主義の力をアランの考えと経験からいろいろな示唆を示してくれています。

経済成長に与える影響として重要な要因を3点にしています。第一は国内競争の程度、第二は国内経済を支える制度の質、第三は政策当局のマクロ経済安定の実行成果、として共通の一致した考えであるとのこと。アランの経験から国による財産権の保護が経済成長を促す根幹であると考える。財産権を国家権力によって保護しない場合には、自由な貿易が阻害されて競争と比較優位に利点が生まれにくいとしている。また、財産権と民主主義の議論が今後も続くことは疑う余地はない。アランはノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センの指摘に感銘を受けた。「世界の飢餓に関する恐怖の歴史を見てゆくと、報道の自由がかなり認められている民主主義の独立国家で大規模の飢餓が起こった例はない」

この本の中でアランはアダム・スミスの経済学に影響を受けていることが分かる、スミスの「国富論」・・・豊かになるにはもっと熱心に働くだけでなく、もっと賢明な方法で働くことが重要。労働生産性の重要性と自由経済の重要性を強調。アランも同感でマルクスが提唱している中央計画経済体制には反対している。競争は資本主義の最大の原動力であるから安定や確実性を求める人間の要求と衝突する点、「創造的破壊」古い技術や古いやり方を壊し新しくすることが生産性を高め平均生活水準を常に引き上げる唯一の方法であるとしています。

アランの経験では、物質的な豊かさの面では、競争的資本主義の方が有利だと認める多くの人たちですら、関連しあう二つの理由により葛藤している。第一に競争やリスク・テークはストレスを生みほとんどの人はそのストレスを避けたいと願う。第二に富の蓄積に対して多くの人は心の奥底に複雑な感情をもっている地位を誇示するために求めてやまない手段である。  冷静なアランの見方・考え方ですね!

アランはFRB議長として様々な各国指導者とあった経験から、各国への経済発展の見方は面白い。イギリスのサッチャー首相に好感を持ったようで、鉄の女サッチャーが進めた市場資本主義を大いに評価している。その路線はブラウン、ブレアにも受け継がれていてイギリスの賢明な経済発展を評価している。ドイツは1970年まで急成長したが、労働法規が足枷となり、高い失業率と生産性の低さが長期的な構造問題に発展している点を指摘。フランスは文化と歴史観を意識的に経済の指針にしている。自由競争市場を否定的な国民性があると指摘している。ドイツと同様労働法規も問題から高い失業率で労働組合が強い。しかし財産権の保護はしっかりとしている。現サルコジ大統領には期待している。

我が国日本への評価は「体面が傷つきのを避ける」気質としている。1990年からのバブル崩壊と長年の銀行の不良債権問題と経済低迷をこの気質から来ていると指摘している点は面白い。

今、急成長している中国とインドには本書の中でも熱く長く、期待と不安な点を書いている。中国の今後について、中国共産党指導部はきわめて難しい選択を迫れれていると指摘、現在の路線を進めれば最終的には党のイデオロギーのルーツを捨て、ある種の市場資本主義を公式に採用することになる。その時に中国共産党は旧ソ連圏の政権党がそうなったように民主社会主義政党へと変わるのだろうか?共産党の覇権が脅かされる可能性が高いことを認識した上で、政治的多元主義を容認するのだろうか。あるいは改革を放棄し、中央計画と全体主義の正統的な政権に逆戻りするだろうか。当面の間は中国共産党が全体主義的、擬似資本主義で比較的豊かな体制を維持できるのは間違いないだろうが民主的プロセスという政治的な安全弁がないかぎり、長期的にうまくいく見方は疑問であると指摘している。

インドには、他のどの主要国よりも、市場資本主義の生産性の高さと社会主義の停滞を如実に示している国はないとしている。インドは今、急速に2極化している。40年以上にわかる事実上の中央計画経済の中で、シンが大蔵大臣として自由化の一歩を踏み出した、1991年から関税障壁を若干引き下げたことで、インドの起業家が世界に参入できるようになり、インドは企業サービスの国際的な外注先としてトップに躍り出た、コールセンター、ソフトウェア・エンジニアリング、保険の請求処理、財務会計、レントゲン写真診断、インターネットを使った多種多様なサービスを請け負っている。しかし、インフラ整備が遅れているのことと、従業員10人以上の事業所は労働法規が適応されてコストがかさむために製造業が育たない、この点がインドの最大の課題である。インドの農村部はサハラ以南のアフリカを除いて世界の何処にもないほどの貧困に喘いでいる、成人の5分の2は非認字人口、1日の生活費が1ドルに満たない2億5000万人の貧困層が農村部に集中。インドの世帯の半数は電気の無い生活。だそうです。

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2007年2月15日 (木)

骨折って不便ですね!!

鎖骨・胸骨の骨折から10日、全治2ヶ月ですので、2回目の病院受診でレントゲン結果はまだまだでした。この日先生が固定バンドをきつく絞めたせいか、急に眩暈がして、目の前が白くなり・汗が急にでて、失神状態で20分間病院のベッドで休息と初体験したした。柔道でいうおちた状態でした。年取って骨折すると治りが悪いね。昨年に続き2回目の骨折でバイクは止めろということなのかな。しかし、レントゲン撮影代金で高いですね。以前仕事で、しょっちゅう整形外科医に面談して薬を販売していましたが、まさかこの2年間にこんなに患者として整形外科に行くとは思いませんでした、岡本先生、お世話になります。しかし、ベットの必要性痛感しております。

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